マスクが「臭い」と感じるのはなぜ?簡単にできるニオイ対策5選
毎日つけるのが当たり前になったマスク。洗濯して繰り返し使えるものもありますね。マスクを使う上で多くの人が気になっているのが「臭い」。新品のマスクの臭いや使用中の臭い…消せるなら消したいですよね。今回はマスクが臭う原因と対策法についてご紹介します。
2021年02月10日更新
記事の目次
[1]マスクが臭いと感じる原因
【原因1】雑菌臭
人間の呼気にはさまざまな細菌が含まれており、特に風邪などで体調を崩している時などは、咳やくしゃみなどから細菌やウイルスがマスクに付着しやすくなります。
マスク内は温度・湿度ともに高くなりますから、不衛生な状態のままで長時間使用していると、細菌が繁殖して嫌なニオイの元になります。
【原因2】口臭
マスクをしていると口や鼻周りに自分の呼気が溜まるため、何もつけていない状態よりも自分の口臭を感じやすくなります。
口腔内が不衛生だとニオイがしやすくなりますし、胃腸の状態が良くないなど、体調が悪い時にも口臭が発生するようです。
マスクをつけることで自分の口臭を確認し、ニオイがいつもと違うなどの異常がないかをチェックするのもよいでしょう。
【原因3】マスクに付着した唾液
人間の口の中には無数の細菌が存在しており、歯周病などで口内環境が悪かったり、唾液の量が少なくなって口が乾燥したりすると、強いニオイが発生しやすくなります。
これは雑菌臭ですが、きれいな唾液に含まれる酵素自体もニオイの元を含んでいます。
唾液は乾燥するとニオイが強くなる性質があり、マスク自体が臭くなるため、より不快に感じるようです。
[2]マスクの臭いニオイを防ぐために今すぐできる対策5つ
ニオイ対策1【口腔内を清潔にする】
口内環境を整えることで、まずお口のニオイから改善させていきましょう。
歯についた汚れ(プラーク)を落とすことはもちろん、舌についた白い汚れ(舌苔)までキレイにすることを心掛けましょう。
舌苔のキレイにする方法として舌専用のジェルと舌ブラシを使うように気をつけてください。
■おすすめの舌磨きジェル「BITAN(ビタン)」
舌苔の除去におすすめなのが舌磨き専用ジェルの「ビタン」。口臭・舌ケアに欠かせない成分配合で口臭予防をサポートし、美舌に導きます。初回購入にプレゼントで専用の舌ブラシもついてきます!
実際に編集部がビタンを使用したレビュー記事もあるのでぜひチェックしてみてください!
ニオイ対策2【こまめにマスクを交換する】
ガーゼ式であっても使い捨てであっても、マスクを長時間つけたり使いまわしたりしていると、ニオイも気になりますし不衛生です。
「もったいない」と思わず、思い切ってこまめに交換するようにしましょう。
少しの汚れであれば、口に当たる部分にガーゼやキッチンペーパーなどを挟み込んでおけば、そこだけサッと取り換えられるので経済的です。
・amazonで人気のマスク
ニオイ対策3【アロマや消臭スプレーなどを活用する】
マスクの外側に、抗菌成分やアロマ成分を含んだスプレーを吹きつけることで、不快なニオイを軽減する方法もあります。
薬局などで市販されているほか、自分好みのアロマオイルとエタノールで自作することもできます。
ただし、薬剤やアロマオイルなどが皮膚に付くと刺激になることがあるので、使用の際には注意しましょう。
除菌効果のあるおすすめのマスクの消臭スプレーを5つご紹介します。
・【生活の木】マスクスプレー シトラスミント
オレンジ精油、ペパーミント精油配合した清涼感のあるシトラスミントの香り。リフレッシュしたいときにおすすめです。ほかレモンバーム、ティートゥリーの香りもあります。
・【ドクターブロナー】オーガニック クリーンスプレー ペパーミント
オーガニックで99.9%除菌する天然由来成分100%のオーガニック除菌スプレー。手指の除菌はもちろんマスクへの使用も◎。爽快なミントの香りがマスク着用を快適にします。
・【SHIRO(シロ)】ハーバルマスクスプレー
除菌効果と肌へのやさしさにこだわったマスクスプレー。ユーカリやグレープフルーツなどの精油にメントールをブレンドした清涼感のある香り。ノンアルコール処方で安心。
・【パフェクトポーション】マム&キッズ マスクスプレー
天然アロマのマスク用スプレー。子供に人気のブレンドオイル「ハッピー&カーム」を使用し、オレンジやラベンダーが穏やかに香ります。香り違いで全4種類のラインナップ。
・【アロミックスタイル】マスクフレッシュ(アンチウイルス)
サトウキビ由来の植物エタノールに、抗菌・抗ウイルス作用のある天然精油をブレンド。マスク特有のニオイを消臭し、柑橘とミントのすっきり爽やかな香りで不快感を解消♪
ニオイ対策4【消臭機能のあるマスクを選ぶ】
マスクのニオイが気にならないよう、工夫された商品もいくつか存在します。
活性炭入りのものや、さわやかな香りがついたものなど様々なタイプがありますが、効果の感じ方や香りの好みによって使用感の評価は分かれるところです。
「とても気に入った!」という人もいるので、一度試してみるのも良いでしょう。
・ユニ・チャーム 超快適マスク すーっとミント シルク配合 ふつう 5枚入
ニオイ対策5【唾液がつかないよう、鼻呼吸を心がける】
マスクに唾液が付着すると不快なニオイになりやすいため、「極力唾液を付けない」ようにすることも大切です。
咳やくしゃみなど仕方のない場合を除き、しゃべらない・鼻呼吸を心掛けるなどの工夫をすることで、マスクのニオイが軽減できるといわれています。
マスクケースを携帯して清潔に
食事などでマスクを外す場合、置き場所に困ったという経験はありませんか?雑菌の付着を防ぎ、清潔な状態を保つためにマスクケースを携帯することをおすすめします。カバンの中に入れられて持ち運びにも便利です♪いろんなデザインが販売されているのでぜひお気に入りのマスクケースを見つけてみてくださいね。
・amazonで人気のマスクケース
[3]粗悪品に注意!化学物質のニオイがきついマスクは避けよう
マスクの品質は製品によってまちまち
風邪やインフルエンザの流行時期や花粉症の時期などに、マスクを着用する人が増えていることから、近年ではさまざまなタイプのマスクが発売されています。
しかし、日本で一般に売られている医療用マスク・家庭用マスクは薬事法に該当しない「雑貨品」扱いとなっており、品質や性能についての検定規格がありません。
そのうえ宣伝や表示の仕方もバラバラなため、消費者がマスクの性能を誤解して「パッケージの表示と実際の使用感が違う」などのトラブルに発展するケースも少なくありません。日本製や中国製など製造国も様々です。
そのような問題を受けて、2006年1月より、全国マスク工業会が独自のマスクの表示・広告自主基準を策定・施行し、会員のマスクメーカーに遵守を呼びかけるようになりました。
これは品質における基準ではなく、あくまで製品の表示に関する基準ではありますが(素材の表記・抗菌剤を使用していればその成分・根拠に基づいたフィルタ部の捕集効率など)、消費者がマスクの性質を正しく理解して適切に使う上では大変重要な情報といえるでしょう。
なお、2012年2月からは基準を満たした商品には「マスク工業会会員マーク」が表示されるようになっています。
新品でも臭いと感じたら使用を控えよう
新品のマスクでも、素材自体が多少のニオイを持っていたり、製造過程で消毒液や抗菌剤のニオイが付着してしまうことがあります。
開封した時点から完全に無臭のマスクはほとんど無いと言ってもよいでしょう。
新品マスクの臭い対策は、空気に触れさせることです。清潔な手で袋からマスクを取り出し、空気に触れさせましょう。洗えるマスクの場合は洗濯することで臭いが取れます。
とはいえ、ニオイの感じ方は人それぞれ。着けていて気分が悪くなるほどのニオイならば使用を控えたほうが無難です。
特に、極端に安価なマスクなどの中には、ずさんな管理がされているものもありますので、マスク選びは慎重に行いましょう。
[4]マスクに嫌なニオイを遮断する効果はどのくらいある?
自分の口臭が外に漏れるのを防ぐことは出来る
自分の口臭が気になる時、マスクでニオイの広がりをある程度防ぐことはできます。
ただし、マスクは元々口臭防止を目的にしたものではありませんし、口臭自体の根本的な解決にはなりません。あくまで一時的なものだと考えましょう。
長時間使用していると、口臭のニオイ物質が付着したマスクに雑菌が繁殖して、さらに臭くなることもありますので注意が必要です。
外部からの悪臭を完全に遮断するほどの効果はない
近くの人の体臭や介護の時の排泄臭など、日常生活の中で悪臭が気になる時に防臭効果を期待してマスクを着ける人もいます。
ただし、一般的なマスクで遮断できるのは空気中のホコリ・花粉・ウイルスなどであり、分子の細かいニオイ物質まで完全にシャットアウトすることはできません。
完全なニオイ対策をするためには、ガスマスクなどの大げさなものを使用するしかないのが現状です。
ニオイを吸着する活性炭入りの商品など、悪臭の軽減を目的とした商品もいくつか存在しますが、どれも実用的とまではいえず評価は今ひとつです。
ニオイの問題で悩む人は多いことから、今後のマスクの更なる性能アップが期待されています。
化学物質過敏症の方には専用のマスクがおすすめ
建物や衣類などについた、わずかな化学薬品にも反応して気分や体調が悪くなる「化学物質過敏症」の人には、専用のマスクがおすすめです。
ホルムアルデヒドなど化学薬品のニオイを大きく軽減してくれるので、塗装業など仕事で活用する人もいるようです。
ただし、すべてのニオイに100%有効というわけではありません。密着度の高さから息苦しさを感じたり、マスクのニオイや皮膚刺激が気になる人もいるため、体質に合うマスクを何種類か探す必要があります。
状況や用途に応じて複数のマスクを組み合わせたり、使い分けたりする方法が無難です。
[5]使い方を工夫して、マスクと上手に付き合おう
いかがでしたか?一言で「マスク」といっても、素材・形状・性能などはさまざまです。マスクを購入する際は。製品のイメージや価格面だけでなく、そのマスクがどのような状況に適しているか、自分の使用目的に合っているかをきちんと考えて選ぶことをおすすめします。
特殊なマスクを除き、一般に売られているマスクは「○○を完全に防ぐ」と断言できるようなものではありませんが、表記からある程度の性能を知ることはできます。マスクの性質を正しく理解し、日常生活を快適にするお守りとして衛生的に使用しましょう。